
新学期には、新しい出会いやこれからの自分の成長など、様々な期待に胸を膨らませるのではないでしょうか。ですが、新学期に疲れや不安を感じるという人もいます。楽しい学校生活が始まる中で、不安や心配、そして疲れを感じてしまうことで、学校生活にも影響してしまうことがあります。
- 新しい環境に慣れる中で溜まった疲労は緊張の糸が切れると感じる
- 疲れが蓄積すると最悪の場合には不登校に繋がることもある
- 新学期の疲れを解消してマイペースを取り戻すにはリラックスが一番
Contents
新学期がスタートすると疲れや不安を感じるのはなぜ?
環境が大きく変わる中で知らないうちに疲れが溜まっている
新学期になって変わるのが、自分を取り巻く環境です。新しい学校やクラス、友人関係や先生、後輩や先輩など、新学期を迎えると大きく環境が変わるという人も多いでしょう。そんな中で、
・新しい友だちは出来るかな?
・担任の先生や各教科の先生はどんな人かな?
・新しいクラスはどんな雰囲気かな?
・部活動やクラブ活動は何を選ぼうか?
など考えることはたくさんあります。また、
・新しいクラスに馴染めないかもしれない
・怖い先生だったらどうしよう
・勉強についていけないかもしれない
・先輩が怖いかもしれない
など、不安や心配を感じることもあります。
これまで慣れ親しんできた環境がガラりと変わってしまうことで、体も心も緊張した状態が続きます。人間関係や環境に慣れようとする中で、無意識のうちに頑張りすぎていることもあるのです。そしてその頑張りは疲れとなって、自分でも知らないうちに蓄積しています。
環境に慣れて緊張の糸が切れると疲れも一緒にどっと出てくる
新学期がスタートして、しばらくすると新しい友だちもでき、先生やクラスにも慣れ、自分の置かれている環境に慣れてきます。段々と慣れてくることで、緊張していた心や体もマイペースを取り戻すのですが、これまで張り詰めていた緊張の糸が切れてしまうと、知らないうちに蓄積していた疲れもどっと溢れ出てきてしまいます。新学期がスタートして疲れを感じるようになると、環境に慣れてきていると考えることができるのですが、この疲れを回復することができず長く続いてしまうのは、良いことではありません。
新学期の疲れが出るのは5月が多い
新学期がスタートして、疲れが出始めるのが5月のゴールデンウィークが明けたぐらいです。実際に教育センターなどには5月のゴールデンウィークが明けたぐらいから、「子どもが学校に行きたくない」と言って困っているという相談が目立つようになります。4月からゴールデンウィーク前までは環境に慣れるために緊張状態が続いており、連休の間に緊張が弛むことで連休が明けると、いわゆる5月病のように無気力になったり、体の不調を訴えたりするケースが多いのです。
疲労が続くのは危険!
新しいクラスや友人、先生や後輩、先輩と様々な新しい出会いがあり、勉強やクラブ活動など新しいことに挑戦することも増える新学期は、ワクワクする反面、不安や心配を感じ、疲れを溜め込んでしまいます。知らないうちに溜まった疲れは普段通りに生活することで自然と回復し、楽しい学校生活を送ることができるのですが、なかなか疲れが取れずに長く疲れが溜まったままになってしまうと、様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
疲労を溜めたままにしておくと授業に集中できなくなる
学校生活で何よりも大切なのが、勉強です。学力を向上させ、知識の幅を広げるためや受験や将来の夢に向かって勉強に励むのですが、疲れが溜まったままになっていると、
・物事に集中できない
・落ち着かない
・やる気が出ない
・漠然とした不安を感じる
・憂鬱
・よく眠れない
・朝起きた時から疲れている
・イライラすることが多い
・朝起きることができない
など、疲れが溜まっていることで、授業に集中できなくなり、友人や先生とのコミュニケーションが上手く取れない、何に対しても意欲が湧かないなど、学校生活に様々な支障をきたしてしまいます。
疲労が原因で遅刻や早退、欠席が増える
疲れが溜まることで影響が出てしまうのは心だけではありません。
・肩こり
・頭痛
・腹痛
・吐き気
・倦怠感
・微熱
・めまい
・立ちくらみ
など、体調不良という形で体にも影響が出てしまいます。朝起きて学校に行く時間になると体調不良を感じたり、登校しても途中で具合が悪くなったりと、頻繁に起こる体調不良によって遅刻や早退、欠席が目立つようになっていきます。
疲れが原因で不登校の可能性も!!
学習意欲の低下や友人や先生とのコミュニケーションが上手く行かないことで学校に行くのが嫌になることも出てきます。本人は嫌だと思っていなくても、連日朝になると吐き気や腹痛、微熱などが起こってしまうことで学校に行けなくなってしまうこともあります。
不登校は登校拒否とも言われ、日本では何らかの理由によって不登校になっている子どもが、全国で不登校の子どもが在籍している学校は小学校では全体の46.3%、中学校では全体の82.9%、高校も全体の82.9%となっており、不登校になったきっかけとして小学生、中学生、高校生の全てで無気力が挙げられます。
この他には不安や情緒的混乱などが挙げられるのですが、疲れの蓄積も無気力や不安、情緒的混乱の1つの原因として考えることができるのではないでしょうか。
リラックスしてマイペースを取り戻そう
新学期に緊張をするなというのは難しいことです。少なからず新しいことに対しては緊張を感じてしまいます。ただ中には緊張や不安、心配などを感じやすく、新学期に疲れやすい人もいます。
新学期に疲れやすい人の特徴
・負けず嫌い
・周囲に上手く甘えることができない
・苦手な教科がある
・落ち込みやすい
・なんでも話せる人がいない
などによって、不安や心配を感じやすくなり、緊張が大きくなってしまいます。緊張が大きければ大きいほど、緊張の糸が切れた時の反動が大きくなってしまいます。ですから疲れが蓄積してしまう前に、出来るだけ解消しましょう。
新学期の疲れを解消するにはリラックスが一番
新学期で蓄積するのは体の疲労よりも心の疲労の方が大きいので、ストレスを解消することで疲れを解消することに繋がります。ストレス解消法と言えば、自分の好きなことを思いっきり楽しむことをイメージするのですが、無気力に陥ってしまうと好きなことを思いつくのも億劫になってしまいます。自分の好きなこと、したいことがあまり思いつかないという場合には、リラックスすることができる方法を考えてみましょう。リラックスで大切なのが、体が緊張しない状態を作ることです。
・深呼吸をする
最も簡単なリラックス方法が深呼吸です。呼吸を長く深く行うことで、休息を司る副交感神経が働くので緊張状態をほぐして、程よい脱力状態を作ることができます。
・お風呂に浸かる
ゆっくりとお風呂に浸かると高いリラックス効果を得ることができます。ぬるめのお湯でゆっくりと浸かりましょう
・アロマグッズや音楽を利用する
好きな香りや好きな音楽を取り入れることで、落ち着く環境を作ることができます。ゆったりと落ち着く環境をつくることでリラックスすることができます。
焦らずゆっくりゆっくり、取り組んでいこう
不安や心配などから学校に行きたくない、不登校気味になってしまった場合には、やはり自分の気持ちを誰かに聞いてもらうことが大切です。親や兄弟、友人や先生など身近な信頼出来る人に打ち明けてみましょう。話すだけでも気持ちは楽になります。すぐに解決策を思いつかなくても自分の気持ちを吐き出すことが大切です。口に出すことで自然と体調不良などが軽減することもあります。なかなか話せる人が見つからないという場合には、相談室などを利用するのもいいでしょう。焦らずにゆっくり自分のペースを取り戻しましょう。