
すやすやと眠っている子どもの寝顔はいつ見ても愛おしいものです。そんな寝ている子どもから大きないびきが聞こえてびっくりしたという親御さんもいるのではないでしょうか。大人の場合、いびきと聞くと無呼吸症候群などの問題もあり、あまり良いイメージはないのですが、子供のこととなるとなおさら心配になってしまいます。
- 約10%の子どもは何らかの原因によっていびきをかく
- 鼻づまりや扁桃腺肥大の他にも、疲れによる気道の詰まりなども考えられる
- 発育障害や睡眠障害、肥満などの健康被害につながる可能性がある
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大人だけではない。約10%の子どもはいびきをかく
大人のいびきと健康に関する話題は取り上げられることも多くありますが、子どものいびきは取り上げられることも少ないので、情報が少なく心配している親御さんも多いのではないでしょうか。いびきをかく子どもの年齢として多いのが3歳から6歳ごろであり、約10%の子どもがいびきをかくと言われています。
激しい音を立てていたり、息苦しそうにしている場合には特に注意が必要です。またいびきをかいている間は寝ていても非常に浅い眠りとなっていて、質の良い睡眠を取っているとは言えません。いびきによって睡眠のリズムが乱れてしまうので夜しっかりと眠れていないことから睡眠中に分泌される成長ホルモンが十分に分泌されなくなってしまったり、日常生活では日中ずっと眠い状態が続くなど、活動や学習などに影響してしまいます。
気になる子どものいびき、考えられる原因とは?
子どものいびきの原因として考えられる代表的なものが扁桃腺肥大です。最も多い原因と言われており、乳児から幼児の時期に見られる比較的ポピュラーなものです。
次に多いのがハウスダストやダニ、ペットの毛などによるアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎です。アレルギー症状によって鼻が詰まってしまうと口呼吸になってしまうのでいびきをかくようになります。この他には肥満や寝方によってのどを圧迫してしまっていることもいびきの原因になるのですが、最も身近な原因と言えるのが疲労です。
疲れるといびきをかく??
疲労の蓄積がいびきの原因になることもあり、普段いびきをかかない子どもでも疲れが溜まるといびきをかくことがあります。疲労を回復するために口呼吸をして酸素をより多く取り込もうとすると、上気道が振動し筋肉が緩みます。すると舌が喉の奥に落ち込むなどして、いびきの原因となってしまいます。肉体的な疲労も精神的な疲労も関係していますから、いびきの予防に疲れを溜めないことも大切です。
たかがいびきと侮れない。いびきは健康被害に繋がる
激しいいびきや苦しそうなそぶりを見せる場合には、たかがいびきと侮ることはできません。大人でも言われていることですがいびきは健康に悪いというのは子供にも当てはまることであり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことも珍しくはありません。
睡眠時無呼吸症候群になると発育障害や睡眠障害、肥満などの健康被害に繋がることも多くあり、原因に合わせた対処をするためにも、気になる場合には耳鼻科などの専門医に相談するようにしましょう。