
過労や睡眠不足、ストレスなどで疲れているはずなのにそれを自覚していない人は意外に多いようです。動物は疲れたら必ず休みますが、前頭葉が発達した人間は、「やる気」「やりがい」「達成感」などの感情に疲労がマスクされてしまいがちです。
実は、この疲労感なき疲労タイプがいちばん危ないのです。健康を損なうことになったり、最悪の場合、過労死に至ったりすることも。徹夜明けでも「私、全然平気!」と涼しい顔をしている人は疲労感はなくても身体は確実に疲労しています。つまり、疲労感と疲労は別物ということ。さて、あなたは疲れに鈍感になっていませんか?
- 周囲から期待されると残業も苦ではない
- いったん引き受けたことは途中でやめられない
- 趣味やゲームで夜更かししてしまうことがある
- ひとつのことに集中してしまいがち
- 誘われると断れない
- 自分磨きのため、習い事に精を出している
- スポーツやフィットネスで仕事のストレスを発散
- 休みの日はだいたい外出している
- コーヒーや栄養ドリンクをよく飲む
- メイクはどんなときも手抜きしない
該当する項目が多い人ほど、気付かぬ間に疲労が蓄積している可能性が大です。そんな方は、充分な睡眠、栄養バランスのよい食事、気分転換をする、軽い運動で血行を促す、半身浴で神経を休めるなど日常生活の中で心がけてみてください。
出典:梶本修身(2011)「だからあなたは疲れている」永岡書店より改変引用
※「はい」が多い人ほど長期的な疲労が蓄積している可能性が。
5個以上該当する人は、疲労感なき疲労が老化を加速させ、命を縮めることになる危険性も。