
生理中は何かと体調が優れないことも多く、この時期には肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。
そこでなぜ生理中は疲れやすいのかを知ることで出来るだけ生理の期間を快適に過ごすことが出来る様になるのではないでしょうか。
- 生理によって鉄分が不足すると血中の酸素の循環が悪くなり疲れやすくなる
- 判断力ややる気を司る脳内ホルモンの生成には鉄分が必要になる
- 無計画なダイエットによって慢性的な鉄分不足になってしまう
Contents
生理中の疲れの原因は鉄分不足が大きく関係している
女性はもともと貧血に陥りやすい体質?
生理前や生理中、生理後は肌荒れや腹痛、頭痛、精神不安定、過食など様々な不調が女性の体には起こります。
その中で生理中は疲労感が抜けないという女性も多いのではないでしょうか。
実はこの疲労感は鉄分不足から来ている場合が多いのです。
現代女性の二人に一人は鉄分不足だと言われており、成人女性の9割近くが鉄分不足に陥っているとも言われています。
そう言えば貧血はなんとなく女性に起こりやすいものだとイメージしている人もいるのではないでしょうか。
なぜ女性が貧血を起こしやすいのかと言うとまずは月一回の生理があること、そしてもう一つは血液を作り出す時に必要な男性ホルモンの量が少ないからです。
元々貧血を起こしやすいのに、血液を体外に排出している状態である生理中はさらに鉄分不足になってしまいます。
鉄分不足による症状の一つが体の疲れ
鉄分不足になると血液が酸素を十分に運ぶことが出来なくなる為、体をしっかりと休めていても疲れが取れにくい体になってしまいます。
そして生理後には鉄欠乏性貧血を起こしてしまう可能性が高くなってしまいます。
鉄分不足が脳内ホルモンにも影響することで心の疲れにも繋がる
鉄分は脳内ホルモンの生成原料になっている
脳内には判断力とやる気と司るホルモンであるノルアドレナリンとストレス解消や睡眠を促進するセロトニンというホルモンが存在します。
この二つのホルモンが体内で生成される時に原料の一つになるのが鉄分であり、鉄分が不足することで、この二つの脳内ホルモンをうまく生成することが出来なくなり、脳内ホルモン自体が不足してしまうことで、心が疲れた状態になり不安感やイライラなどうつに似た症状があらわれます。
鉄分不足が重篤なうつ病の直接的な原因になることはなくても生理前後のホルモンバランスが崩れた状態の時にさらに脳内ホルモンが不足することで精神的なバランスを悪化させることに繋がり、これが原因で本格的にうつ状態を発症してしまう人も珍しくないのです。
生理中の疲れを悪化させるのは無計画なダイエットです
鉄分不足を意識するのは生理中だけではない
生理によって鉄分が不足することから鉄分は生理中、または生理前後に補えばいいのでは?と思いがちなのですが、生理に関わらず常に鉄分不足を意識して補う必要があります。
普段の生活の中で過度なダイエットをしている人もいるのではないでしょうか。
実はこの過度なダイエットがさらに鉄分不足を悪化させる原因となり、ダイエットによる不調の大きな原因は全て鉄分不足にあるのです。
鉄分不足は病気の様なこれと言った自覚症状はなく、ただ単に最近疲れやすい、意味もなく体がだるい、少し走っただけで息切れをすると言った症状が思い当たる場合には生活習慣や食事を見直して鉄分不足を解消しましょう。
【おすすめ関連記事】
> 「イミダペプチド」が疲労回復の救世主?身近な”あの食材”を摂るだけ!
> 食事制限ばかりのダイエットは疲れやすくなる?その理由とは
> イライラは疲労のサイン!カルシウムとイライラは関係なかった!