
発熱や喉の痛みがあると多くの人は薬を飲んだり、病院で診察を受けたり回復しようと努力するのに対して疲労は放置しがちなのはなぜでしょうか?
実は疲労を感じた時は体が危険を警告しているアラームの一つなのです。
- 最近疲れているなと疲労を感じる時、体や脳はどの様な状態にあるのか
- 毎日しっかりと睡眠を取っているのに疲れが取れないそのワケは?
- 知らず知らずのうちに溜まる疲労は最悪の場合、死に至る!
Contents
疲れは脳が私たちに危険を知らせる為に発するアラーム
東洋医学では疲れは治療の対象?
普段私たちが診療を受けているのは西洋医学であり、西洋医学では症状を科学的に分析・診察することによって病気であるかどうかを判断し、病気が見つかれば治療をするという考え方です。しかしその症状の中の「疲れ」はこれまで科学的な分析や第3者からの評価が難しく、これまで研究が進んできませんでした。ですが東洋医学では自覚症状を元に治療をしていくので「疲れ」や「疲れやすい」というものも症状として捉え、未病として治療の対象になっていたのです。
疲れているなと感じる時は脳が警告を発している
体の疲れを脳が感知することで自律神経などへアラームを発信します。これによって疲れを感じることが出来るのです。脳から疲れのアラームが発信された時にしっかりと体を休め、疲れを取ることが先決なのですが中には忙しい毎日の中でなかなかゆっくりと体を休めることが出来ないという人もいるでしょう。ですが疲れは慢性化することによって脳からのアラームは鳴り止んでしまい、いつのまにか体は疲れているのに疲れを自覚することが出来ない様になってしまいます。
要注意!休んでいるのに疲れが取れないのは慢性疲労が原因
大丈夫だと思っても、その疲れは慢性疲労かもしれません
遅くまで残業をした日や家族サービスでのお出かけをした日など、「今日は疲れたー」と思うことはよくあるでしょう。こういった場合はただ単に「疲れた」というだけであり、頭を使ったり体を動かしたことによるものです。こういった疲れは大抵の場合、ゆっくりとお風呂に浸かり、しっかりと睡眠を取ることで一日で回復するので後々にまで引きずってしまうことは少ないでしょう。
ですが、疲れを感じている人の中には休みの日はしっかりと睡眠と取って体を休めているのに疲れが取れないという人もいるのではないでしょうか。早く就寝したのに朝スッキリと起きることが出来ない、何をするにも億劫と言った場合には疲れが慢性化している可能性があり、これが今問題になっている「慢性疲労」です。
慢性疲労なのに自覚症状が薄い場合がある
人間の体は本来であれば疲れを脳が感じると体の様々な場所に疲れているというアラームを発信するので疲れを感じることができ、疲れが症状として現れるので休まなければいけないと自覚することが出来るのですが、慢性疲労に陥ってしまうと脳が麻痺してしまい疲れのアラームを自覚することができなくなってしまいます。自覚症状があるすれば「なんだか疲れが取れない・・・」と感じることぐらいでしょう。
麻痺していませんか?慢性疲労が引き起こす過労死の恐怖。
慢性疲労が起こす過労死が増えている
疲労が蓄積することによって私たちの体は疲れていることを自覚することが出来なくなってしまい、この疲れが死に結びつく可能性があります。これは疲れが直接死亡原因になるわけではなく、疲れていることによって作業に支障をきたすことで事故の原因になってしまい、この事故によって死亡する可能性があるのです。
過労による自殺や死亡は労働災害として認められている
疲れが蓄積することで労働力の低下など経済的な問題を引き起こすだけではなく、過度の労働による疲労が現任となり病的な疲労や過労死、疲労による自殺は労働災害として認められることが多くなっており、現代社会の大きな問題の一つとなっています。