
小さな子どもを持つ親御さんが気になるのが子どもの健康です。普段から睡眠や食事など生活習慣に気をつけていても、小さな子どもは熱を出したり、お腹を壊したり、大人よりも体調を崩しやすい傾向にあります。また気温が下がり、乾燥する冬場などはインフルエンザやRSウイルス、ノロウイルスやロタウイルスなど普段よりもさらに気をつける必要があります。そんな中で何度も繰り返すと親御さんの頭を悩ませているのが溶連菌です。
- 体力や抵抗力が落ちている時に菌が暴れだして溶連菌を発症してしまう
- 普段から体力作りを行ったり、休養を取るなどすることで予防することができる
- 溶連菌は大人がかかると重症化することもあるので注意が必要
Contents
何度も繰り返す溶連菌の原因とは
溶連菌は子供に多い喉の病気です。咽頭炎や扁桃炎、発疹を伴う猩紅熱など、溶連菌が喉に感染することで引き起こします。
溶連菌の原因は?
溶連菌感染症の原因となるのがA群β溶血性連鎖球菌という細菌です。細菌と聞くと恐ろしく感じてしまうのですが、意外とありふれた細菌であり、症状もなく体内で共存している場合もあります。体力もあり、抵抗力もある状態であれば特に症状が出ることもないのですが、疲れが溜まり体力が落ちている時や抵抗力が低下していると菌が暴れだし、喉の痛みや発熱、リンパの腫れや倦怠感などの症状を引き起こします。
溶連菌を繰り返させないようにするために子供にできること
溶連菌は麻疹や風疹のように一度かかったからと言って大丈夫というものではありません。細菌の型が複数あることから、感染して抗体を作ることができても別の型の溶連菌に感染すれば何度も繰り返すことになります。また一度溶連菌にかかると保菌している場合があるので再発しやすい傾向にあります。
疲労を防いで抵抗力を高める
溶連菌を再発しないようにするためには何よりも日頃から体力をつけ、抵抗力を高めておくことです。こうすることで保菌している場合でも免疫によって菌を押さえ込むことができます。普段の生活の乱れから疲れが溜まっていると抵抗力も落ちてしまいますので、食生活や睡眠時間、適度な運動などで疲労の予防を意識しましょう。またうがいや手洗いなどの衛生面も意識して予防に努めることが大切です。
溶連菌は子どもだけの病気ではない
大人の感染にも注意が必要
溶連菌は子どもに多い病気です。だいたい4歳から10歳ぐらいが感染のピークだと言われています。ですが大人がかからないというわけではありません。大人でも感染する人が近年増加しており、その原因は抵抗力の低下です。風邪と症状がよく似ているので溶連菌だとは思っていなかったという人も多く、抵抗力の低下の他には妊娠中の女性や小さな子どもを持つ親御さんが感染しやすいようで、注意が必要です。