
日本には古くから生活や文化に溶け込み、親しまれてきた着物があります。しかし現代の日本では、日常生活の中でなかなか着物を着る機会はあまりなく、人生のうちで着物を着たことがあるのは数えるほどだ、という人も珍しくはありません。ですから着物を着るとなると着付けや所作などで、とても疲れてしまうというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。ですが着物はちょっとしたポイントを抑えて着ることで、とても快適に過ごすことができるものです。
- 着物を着て疲れる原因は締め付けすぎにあった
- 着物が着崩れないようにするには体型補正でくびれをなくすのがポイント
- 歩く、座る、トイレに行くなど所作を覚えれば疲れ知らずで快適に
Contents
着物は締め付けないと着崩れてしまう?は間違いだった
着物を着ると疲れるのは締め付け過ぎが原因
美容室などで着物の着付けを依頼すると着崩れを防ぐために、腰紐や伊達締めなどきつく締められることが多くなります。普段着ている洋服と着物では締め付けられる部分が違うので慣れないところを締め付けられて苦しく感じたり、長時間このような状態が続くことで疲れてしまったり、気分が悪くなってしまったりします。しかし着物で疲れずに過ごすには、きついと感じるようであれば遠慮なく言うことが大切です。
きつく締めても着崩れるものは着崩れる
結論から言えば、きつく締めても着崩れる時は着崩れます。着崩れの原因は締め付けが緩いのではなく、着物を着た時に洋服を着ている時と同じような動作をしているからで、大切なのは着崩れない所作を身に着けることです。
洋服と違って着物は「くびれ」なんて重視しない
洋服と着物では動作一つ取っても異なります。もう一つ決定的に違うのが「くびれ」です。
ウエストニッパーやガードルなど、くびれを作る下着は多くあります。体のラインを綺麗に見せたいと思うのは女性の常ですが着物の場合は違います。
「くびれ」があると着崩れが多くなる
着物を一番綺麗に着ることが出来る体型は寸胴体型です。くびれがあると帯を上手く結ぶことが出来ずに着崩れの原因になってしまいます。
着崩れない着物に体型補正は必須!
着物を着る際にはこれでもかというぐらいタオルを腰回りや肩周りなどに入れます。くびれなど体の凹凸をなくして、体型を補正することで着崩れにくく、動きやすい着付けができるようになるのです。
着物での所作を覚えて着物で快適に過ごしましょう
体型補正をして綺麗に着物を着付けてもらったら、着物での所作を覚えて着崩れを気にせずに快適に過ごせるようにしましょう。
正しい姿勢が一番疲れない
着物を着付けてもらう時にはピンと背筋を延ばして着付けてもらうのですが、着付けてもらった後に姿勢が崩れてしまうと着崩れの原因や息苦しさの原因になってしまい、疲れてしまいます。ですから着物に違和感を感じたら姿勢が悪くなっていると思って、姿勢を正しましょう。着物を着る時だけ正しい姿勢を保つのは難しいので、普段から意識することで苦しさや着崩れなどもなく、見た目にも美しい着物姿を保つことができます。
この他には
・歩く時は内股で歩く
・手を挙げる時は肘が肩よりも上に上がらないように注意する
・階段の上り下りでは太もものあたりの合わせの部分を軽く押さえて少し斜めに向いて上り下りする
・車に乗る時はお尻→頭→足の順番で乗り込む
・トイレは和式ではなく洋式を選び、洗濯バサミなどを使って裾を帯の位置まで上げて用を足す
など、ちょっとした仕草に気をつけて、快適にそして美しく着物を着こなしましょう。