
自転車ロードレースの頂点と言われる「ツール・ド・フランス」はオリンピック・ワールドカップに次いで世界視聴率ランキング第3位だそうです。普段ロードレースに興味がない人でも「ツール・ド・フランス」という言葉は知っている人も多いのではないでしょうか。
同じ自転車という乗り物でもちょっとした街乗りとは比べ物にならないほどの体力を使い、過酷なものとなるのがロードレースです。選手はロードレースで蓄積する疲労をできるだけ早く回復し、さらに普段から疲れにくい身体作りを行う必要があるのです。
- 街乗り程度の自転車なら有酸素だけで十分だがロードバイクは無酸素も必要
- 自転車で100キロの距離を走ることも珍しくなく、その疲労度は計り知れない
- 多くの選手が疲労回復にマッサージを取り入れ、疲れにくい身体作りにも影響
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普通に自転車に乗るなら有酸素でOK!ロードバイクの場合は??
ダイエットなどで有酸素運動の一つとして普段から自転車に乗っているという人も多いのではないでしょうか。運動には有酸素運動と無酸素運動がありますが、エアロバイクやウォーキングなどは有酸素運動、筋力トレーニングや短距離走などは無酸素運動となります。
ロードバイクの場合は有酸素はもちろん無酸素も必要になる
有酸素は酸素を多く取り込んで糖質や脂肪を燃焼させてエネルギーを生み出すのに対して、無酸素は酸素をほとんど必要とせず糖質のみからエネルギーを生み出しています。短時間に強い力が必要となる運動などで瞬発力を求められた時に必要になるものですが、私たちが乗っている自転車の乗り方では瞬発的な力なんて必要ないのでは?と思う人もいるでしょう。
ですが、ロードレースの場合は平たんな道だけではなく急な坂道が多くある山を登ることも珍しくはないことから無酸素を必要とし、さらに長距離を自転車で走ることから有酸素も必要になるのです。
長距離、山などロードレーサーの疲労は大きい!
ロードレーサーの疲労には大きく分けて2つの疲労があります。
長距離を走ることで抱える疲労
ロードレースでの長距離とは約100kmを超える距離です。自転車での長距離は相当なカロリーを消費し、100kmも走るとだいたい2日分のエネルギーを消費すると言われています。
1日に必要なカロリー以上のカロリーを消費することで代謝はフル回転状態になり、代謝に使われる物質や栄養素はどんどん消費されていくのですが、糖質などのように栄養素や物質は食事などで短時間で補給できるものではないので代謝に必要な栄養素や物質が長距離を走ることで足りなくなることで疲労を抱えてしまいます。
全身の筋肉をフルに使うことで筋肉の疲労が相当なものになる
自転車なのでペダルを漕いで前に進むだけですが、実際は全身の筋肉をフルに使用しています。長距離を走るために持久力が必要になるので有酸素運動に分類されるのですがロードバイクの場合は無酸素領域での運動も多くなることから特に足の筋肉に溜まる疲労は相当なものとなります。
日々のケアで疲労回復に効果的なのはマッサージ!
翌日に疲れを残さない、疲労を蓄積させないためには日々のケアが大切です。長時間の運動でいきなり運動をやめてしまうと血流が滞ってしまう可能性もあり、さらに筋肉に疲労が蓄積してしまいます。帰宅後にはすぐにマッサージを行いましょう。
マッサージは一番手軽にできて効果的な疲労回復方法です。ポイントとしてはあまり力を入れすぎないようにして脚から心臓に血流を促進するイメージで行うことです。直接強い力で揉んでしまうと筋肉を傷つけてしまう可能性があるのでお風呂に入った時にボディソープをつけて滑らせるようにマッサージするとよいでしょう。