
緑の香り(青葉アルコールと青葉アルデヒド)によって緊張感や不安感を緩和することが最近の研究で実証されています。仕事に追われて疲れてしまうと自然のある場所に行きたくなるのは、疲れを感じた時に本能的に求めている香りなのかもしれません。
- 森林浴にリフレッシュ効果があることを科学的に証明している緑の香り
- 緑の香りの正体は青葉アルコールと青葉アルデヒドという成分だった
- アロマなどで取り入れることで脳の疲れを癒し、効率的に疲れを軽減してくれる
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緑の香りは抗疲労効果が実証されている!
香りによって癒しを得ることができるのがアロマテラピーです。キャンドルやお香、オイルやポプリ、スプレーなど香りによって癒しを得ることができる商品が多く販売されており、日常的に香りによる癒しを取り入れているという人も多いのではないでしょうか。そんな中でも疲労を回復することができる効果を持っているのが「緑の香り」です。緑の香り?ってなんの香り?と思う人もいるでしょう。
緑の香りは疲れた時に本能的に求める香り?
森林浴に行ったり、緑がたくさんある近くの公園に行った時に無意識に深呼吸をして緑の香りを吸い込んだことはないでしょうか?緑の香りによって緊張感や不安感を緩和して活力や精神力のアップに役立つことが最近の研究で実証されています。仕事に追われて疲れてしまうと自然のある場所に行きたくなるのは、もしかしたら私たちが疲れを感じた時に本能的に求めている香りなのかもしれません。
緑の香りの正体とは?
緑の香りは草や木の葉っぱなどをちぎった時に香る、青臭いような爽やかな植物の香りのことです。ではこの香りはどんな成分で出来ているのでしょうか。
緑の香りの正体は2つの成分
緑の香りの正体は青葉アルコールと青葉アルデヒドという成分です。この2つの成分を主成分として8種類の化合物が複合した香りが緑の香りとなります。青葉アルコールは不飽和アルコールの一つであり、ほとんどの緑の葉に含まれているので緑葉グリーンのイメージです。青葉アルコールは緑茶の香りの成分でもあります。青葉アルデヒドは青葉アルコールが酸化して発生したもので新鮮さをイメージさせる香りです。青葉アルコールの香りよりもさらに緑の青臭い匂いが強くなっています。
青葉アルコールと青葉アルデヒドで脳と体の疲れも軽減!
この2つを主成分とした緑の香りによって疲労を回復することができるのはなぜでしょうか。
緑の香りで脳の疲れを取ることができる
眼窩前頭野と呼ばれる部分が脳にはあります。目のすぐ奥にあるのですが、疲れを感じると休息をするように命令を出して今以上につかれないようにストッパーの役割を持っています。ですが忙しい毎日を送る中で眼窩前頭野が休息の命令を出してもなかなか休息を取ることができず命令を無視して活動をし続けると疲れを感じているのに命令を出さなくなってしまいます。
命令を出さなくなることで休もうとしなくなるので慢性疲労に陥ってしまいます。この時に緑の香りを嗅ぐことで脳の神経細胞に作用することができ機能を高めることができるので細胞にかかる負荷を軽減して脳そのものを休めることができるようになります。忙しい毎日の中で緑の香りを取り入れることで疲労を効率的に回復することができ快適な生活を送ることができるのではないでしょうか。