
日常生活の中でふとした時に手の痺れを感じるという人は少なくありません。腕枕をしてうたた寝をしてしまったりするとよく起こるのですが、思い当たることもないのに手の痺れを感じると不安を感じる人も多いのではないでしょうか。手の痺れは脳の病気などから起こることもあり、痺れの原因を知ることはとても重要です。
- ストレスを溜めることで自律神経が乱れると手の痺れが起こる
- 手の使いすぎが手の痺れを引き起こす、慢性疲労性症候群
- ただの痺れと考えていても体に起こっている異常のサインかもしれない
Contents
心の疲労が引き起こす手の痺れ
心の疲労と自律神経に注意
私たちは普段、手を動かす、歩く、物を見るなど自分の意思によって体の様々な場所を動かしています。ですが心臓や肺、血管や腸など意識しても動かすことができるものではありませんし、意識をしなくても動かすことができます。循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するために24時間絶え間なく働き続けているのが自律神経です。
私たちが生きていく上で必要不可欠なものですが、自律神経には活動や緊張などを司る交感神経と休息やリラックス状態を司る副交感神経からできています。この2つの自律神経がバランスを保つことで健康な体や心を維持することができるのです。
自律神経は簡単に乱れてしまう
ストレスや不規則な生活などによって簡単にバランスが崩れてしまいます。特にストレスは自律神経にとって天敵となり、自律神経失調症に陥ってしまうと、めまいや不整脈、不眠や肩こり、頭痛などの他に手足の痺れが症状の一つとして出てきてしまうのです。
慢性疲労性症候群と呼ばれる状態が引き起こす手の痺れとは?
しっかりと休んで睡眠も取っている、バランスのよい食生活を心がけているにも関わらず疲労感がなかなか抜けないという人もいるのではないでしょうか。休んでいるのに疲労が取れないと聞くと慢性疲労をイメージする人も多いでしょう。ですが、慢性疲労と名称が似ていながら異なる重い病気を慢性疲労性症候群と言います。
慢性疲労性症候群とは?
慢性疲労であれば一日の終わりに疲労を感じたり、朝起きた時に体がだるいなどの疲労を感じることがあっても日常生活に大きく影響することは少ないのですが、慢性疲労性症候群の場合は階段の上り下りや買い物での移動はもちろんのことひどい場合にはベッドから起き上がるだけでも強い疲労を感じるようになり、日常生活に大きく影響するようになります。
慢性疲労性症候群になると頭痛や喉の痛みなど風邪に似た症状を感じたり、不眠や過眠、疲労感や筋肉痛、うつ病に似た症状などが出るようになります。そして症状の一つに手足の痺れがあるのです。慢性疲労性症候群は日本人の0.3%がかかっていると言われており、人数にするとおよそ38万人にもなります。ですが明確な原因は未だに発見されておらず、認知度もまだまだ低いため誤診も多くあるものです。
ですが治療ができない、治すことができないものではなく、症状に合わせて緩和する治療を行うことができるので、心当たりがある場合にはまずは専門医に相談してみましょう。
こんな時は病気を疑って!侮れない手の痺れ
特に思い当たる原因もなく手の痺れを感じることが多い場合には、重大な病気が潜んでいることもあります。手の痺れが病気のサインとなっていることもあるのです。
手の痺れが起こる病気として最も怖いのが脳に関するものであり、脳梗塞などの脳血管障害を発症する確率が高くなるので、頻繁に起こる場合や言葉が出ない時がある、視野が狭くなるなど他にも症状が出ている場合にはすぐに医師に相談しましょう。