
ダイエットの方法は多くありますが、ダイエットの基本は運動と食事制限です。中でも置き換えダイエットや糖質制限ダイエットなどが流行していることもあり、手軽に取り入れることができるダイエット方法となっています。テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられることが多いダイエット方法なので、食事制限を取り入れたダイエットを始めようと考えている人もいるでしょう。
ですが、食事制限ダイエットは間違った方法を続けてしまうと危険なこともあります。また実際に過度な食事制限を取り入れたダイエットを経験したことがある人の中には、食事制限を続けることで、疲れやすくなったという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。ではなぜ、食事制限ばかりのダイエットは疲れを招いてしまうのでしょうか。
- 空腹が続くと疲れやすくなるのは交感神経が優位になってしまうから
- 食事制限ばかりのダイエットは脳疲労の原因になってしまう
- 朝食をしっかり摂ると自律神経を整えることができる
Contents
空腹感を強く感じると交感神経が優位な状態になる
食事制限をすることで摂取するカロリーや糖質を抑えることができるので、中にはダイエットのために1日1食しか食べていないという人もいるのではないでしょうか。ですがこれは正しいダイエットとは言えません。食事制限を続けて、空腹を我慢することで自律神経が乱れてしまいます。
空腹感と自律神経の関係
例えば、野生動物の場合、空腹=命の危険となります。空腹は命が危険に晒されているという体からのサインです。私達人間は空腹が直接命の危険に繋がることはほとんどないのですが、空腹を感じることで食べ物を食べ、栄養やエネルギーを補給して生命活動を行っています。つまり空腹を感じたまま我慢を続けてしまうと、サインが常に鳴り続けている状態になってしまいます。そしてこのサインが鳴り続けている間に、体に蓄積した脂肪などをエネルギーに変えて生命活動を維持しようと奮闘しているのが自律神経の一つである交感神経です。交感神経が一生懸命働き続けることで、交感神経が優位になってしまいます。交感神経は活動している時や緊張している時、ストレスを感じている時などに働く神経です。
断食や1日1食など過度な食事制限は脳の疲れに繋がる
交感神経が高ぶると脳の疲れを引き起こす
交感神経が優位になり高ぶっている状態が長く続いてしまうと、脳が疲れてしまい体の回復や新陳代謝などが低下してしまいます。この結果、疲れが取れない、疲れやすいという状態になってしまいます。過度な食事制限で空腹を我慢してダイエットを続けている人が疲れやすいと感じてしまうのは、自律神経が乱れて交感神経ばかりが働いてしまっているからです。
疲労は全て脳疲労から始まっている
運動や仕事などで体を酷使したことで、疲れたと感じても脳が疲れているなんて思いもしないという人も多いのではないでしょうか。疲れには肉体的な疲労と精神的な疲労があると思いがちですが、実はこれらの疲労は交感神経と副交感神経からなる自律神経からもたらされているものであり、さらにこの2つの神経をコントロールしているのが脳です。ですから、交感神経が高ぶった状態が長く続いてしまい、自律神経が乱れてしまうと脳の疲労につながってしまいます。そして脳が疲れると、体が疲れるなどのサインを出すようになり、私達は疲れを感じるようになります。
バランスのよい朝食で自律神経を整えよう
1日1食や断食、置き換えダイエットなど、様々な方法で食事制限を行っているという人も多いのですが、ダイエット中の食事制限による疲れを予防するには1日3食バランスよく食べることが大切です。中でも朝食は自律神経を整えるために役立てることができるので、必ず取るようにしましょう。
朝食と自律神経の関係
朝食をしっかり取ることで、体内時計を整えることができます。交感神経と副交感神経が本来働くべき時間帯に働くようになるので、活動をする時間帯、休息を取る時間帯をはっきりわけることができます。日中の活動で疲れた脳を夜の就寝でしっかり休めて、効率的に疲労を回復するようにしましょう。