
通勤や仕事、日常の買い物などで毎日車を運転している人も多いのではないでしょうか。車は私たちの生活にとってなくてはならないものです。時には普段慣れている運転だからと疲れていてもあまり気に止めず、そのまま運転を続けることがあるかもしれません。ですが、疲れている時の脳は運転にとって非常に危険な状態になっているのです。
- 疲労が蓄積すると脳も疲れた状態になり正常に働かなくなってしまう
- 脳が疲れた状態になると視野が狭くなり事故に繋がる危険がある
- 疲労時の速やかな休息に加え、疲れにくい車選びも大切
Contents
疲れを感じたときに最も疲れているのは脳なんです!
同じ姿勢や単調なリズムでも長時間は疲れる
運転を長時間していると激しく身体を動かしていなくても運転に疲れてくることがあります。人の身体の全ての活動を管理しているのが脳であるため、脳の疲労が疲れを感じる原因なのです。
運転で同じ姿勢を続けることや危険回避のために注意を続けていると脳の同じ部分を使い続け、疲労を感じるようになります。たとえ信号の無い高速道路での単調な運転でも、同じ作業を繰り返しているため、脳が休息を求めて疲労を感じてしまうのです。
脳が疲れると運転にどのような危険が起こるのか?
視野まで狭くなってしまう脳の疲れ!
疲れている状態で運転を続けると脳の特定の神経回路が疲弊して機能が低下し、やがて頭がぼうっとしたり、身体がだるくなったりと運転に危険な状態になってきます。さらにこの危険な状態を続けていると、次に「視野が狭くなる」という症状が現れます。人が目で見て注意できる範囲を「周辺注意力視野」と言い、運転にはこの「周辺注意力視野」を広くする必要があるのは誰もがお分かりだと思います。
しかし人の脳は視覚から90%近くの情報を得ているため、脳は疲労が溜まり始めると視覚の情報量を減らそうとして「周辺注意力視野」を狭めてしまうのです。その結果周辺の変化に気づくのが送れ、事故の危険度が高くなってしまいます。
疲労がもたらす運転時の危険を知って車選びに活かそう
疲れている時の運転が非常に危険なことは良く分かっていただけたと思います。運転に疲れたら速やかな休息が大切ですが、疲れにくい車選びをすることも事故の危険度を低くする大切な要素です。
長時間の運転でも疲れない車選びのポイントって?
車を選ぶ時はどんなことを重視しますか?見た目のデザインや家族の人数に応じた乗車定員、アウトドアに適したもの、燃費や価格、中古車であれば走行距離などでしょうか。この時に長時間運転しても疲れにくいというポイントを重視して選ぶことが安全な運転に繋がります。疲れにくい車選びの際に見極めたいのは次の5つです。
●身体をしっかりホールドしてくれる座り心地の良いシート
●エンジン音や振動に不快を感じない
●アクセルを踏み込んだ時に思ったように加速する
●ハンドル修正が必要なく思い通りに曲がる
●ボディがふらつかず安定性が良い
乗っていて心地良く感じられる車が疲れにくい車選びのポイントであり、カーディーラーでの試乗では、できれば30分は運転してしっかり車を選んでみましょう。