
健康のために禁煙を始めたという人、禁煙を検討している人も多いのではないでしょうか。
タバコが私たちの体にもたらす悪影響については広く認識されるようになりました。タバコには様々な有害物質が含まれることから吸っている本人だけではなく、タバコの煙を一緒に吸ってしまう周囲の人にも健康被害が及びます。タバコを吸うことで様々な病気が引き起こされるのですが、今回はそんな中でも身近な疲れとタバコの関係について考えてみましょう。
- タバコを吸うことで体内では活性酸素が発生し細胞を傷つけることで疲れやすくなる
- タバコを吸うと体内でビタミンCが破壊されて免疫力が低下して疲れやすくなる
- ニコチンが血管を収縮させ、煙で酸欠状態になると疲れやすい体質を作ってしまう
Contents
体内で活性酸素が大発生することで疲れやすくなる
近年、老化の原因として知られるようになったのが活性酸素です。活性酸素は少量であれば免疫機能として人体にとって必要なものですが、大量に発生することで細胞を傷つけ酸化させることで老化の原因となってしまいます。
この活性酸素を大量に発生させてしまうのがタバコであり、タバコに含まれるタールが肺に入ると体内ではタールを異物として認識するので活性酸素を発生させて排除しようとします。この時過剰に発生してしまった活性酸素は使われなかった分は自分の体の細胞を傷つけることに使われてしまうようになるのです。
活性酸素はタバコの煙にも含まれている
また、タバコの煙にも活性酸素の一つである過酸化水素が含まれています。つまり体内で発生させるだけではなく、タバコを吸うだけで活性酸素そのものを吸っていることになり、さらにタバコを吸っている人だけではなく、吸っていない周囲の人にも影響を及ぼしてしまいます。タバコを吸っている人が50%の過酸化水素を吸ってるのに対して残りの50%は周囲の人が吸っていることになるのです。これが副流煙の被害の一つとなります。
そしてこの活性酸素は疲れに大きく影響することになるのです。
ビタミンCが破壊されると免疫力が低下して疲れやすくなる
タバコを吸うとなぜ疲れやすくなるのか? 1つの原因として、タバコを吸うことによって体内のビタミンCが破壊され免疫力が低下すると考えられています。
ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を緩和する働きを持っていると言われていますが、ビタミンCが破壊されることによって活性酸素の発生を抑えることができなくなり、疲労だけではなく病気にもなりやすくなってしまいます。
タバコを吸う→活性酸素が大量に発生する→ビタミンCが破壊される→活性酸素の除去ができないという負のスパイラルを生み出してしまい疲れるという原因になってしまいます。
ニコチンによる血管の収縮や煙による酸欠が疲れやすい体を作る
タバコが活性酸素を大量に発生させ、ビタミンCを破壊することで疲れやすくなるという原因の他にもタバコが疲れやすい体を作る原因はあります。
ニコチンによるもの
タバコによってニコチンを体内に摂取してしまうことで血管が収縮し、血液の循環が悪くなると酸素や栄養素の供給が上手くいかなくなってしまい疲労を感じやすくなってしまいます。
一酸化炭素によるもの
タバコにはニコチンやタール、過酸化水素の他に一酸化炭素も多く含まれており、体内に入ると血液中のヘモグロビンと結合し酸素全身に上手く供給できなくなってしまい体は酸欠状態になってしまいます。これがだるいなどの疲れの原因になっているのです。