
日勤や夜勤など不規則な生活を続けている看護師の方々は肉体的な疲れが溜まりやすかったり、ストレスなどの精神的な疲労でなかなか疲れが取れなかったりするケースがとても多いのです。しかし、疲れの原因を知ることで、生活の見直しをおこない改善していくことが出来ます。
- 夜勤などの不規則な勤務によって慢性的な疲労を抱えている看護師は多い。
- 栄養バランスが悪かったり暴飲暴食をしたり食生活が乱れている方が多い
- 看護師は肉体的な疲労だけではなく精神的にも疲労している。
Contents
看護師は疲れやすい環境にある!慢性疲労を抱える看護師の実情
看護師という職業にどんなイメージを持っていますか?看護師という職業には慈悲の心に満ち溢れ、無条件な愛と優しさを兼ね備えた天使のような存在だと言われることがあります。白衣の天使と呼ばれるのもこういったイメージからでしょう。現在、日本国内には約150万人の看護師がいると言われています。ただ、その労働環境が極めて過酷という話をよく聞くと思います。
24時間を三つに分けて勤務する3交替勤務が厳しい!
看護師は他の職業とは違った勤務シフトで働いていることがほとんどです。よくある3交替勤務は次の通りで
●日勤・・・8:30から17:30
●準夜勤・・・16:30から1:00
●深夜勤・・・0:30から9:00
となっています。入院施設などがある場合は24時間体制で患者さんのお世話や管理をしなければならないことから、このような勤務シフトになっています。勤務時間だけを見ると7時間程度となっているので短いように感じるのですが、毎日日勤が続くというわけではなく、一日のうちに日勤プラス深夜勤なんてことも多くあり、日勤が終わって仮眠室などで仮眠と取って深夜勤に入ることも多くあります。
最近では3交替勤務ではなく2交替勤務を取り入れる病院も
2交替勤務の場合は
●日勤・・・8:30から17:30
●夜勤・・・16:30から9:00
となります。日勤に比べると夜勤の方が勤務時間が長くなり、2時間の仮眠時間を取ることが定められているのですが、患者さんの急変や救急などがあれば仮眠をしている時間などはなく、夜勤だからと言って確実に仮眠を取れるという保障はありません。看護師という職業が過酷と言われる最大の理由としてはやはり勤務シフトに関するものが一番に挙げられます。このような勤務体制の中で働くことで十分な休息を取ることができずに慢性的な疲労を抱えてしまうことになります。
看護師が抱える肉体的・精神的な疲労とは?
人手不足という労働環境の中でわずかな仮眠を取っただけで勤務を開始し、息つく暇もないと言った中で多くのストレスを抱えることになります。仕事に対するストレスもあるでしょう。また患者さんやその家族、そして同じ職場で働く医師や看護師との人間関係でもストレスを抱え、肉体的な疲労だけではなく、精神的な疲労を抱えることで看護師は追い詰められてしまうのです。患者さんからすれば看護師はどこまでやっても当たり前と思っていることも多くあり、看護師の自己犠牲の上で医療の現場は成り立っていると感じている看護師も少なくありません。
食生活のバランスの乱れ
看護師という仕事は、病院の規模などにもよりますが激務が続きなかなかゆっくりと食事をとる時間もないというケースも多いでしょう。そのため、あまり栄養バランスを考えた食事が出来ずに簡単に腹持ちの良いもので済ませてしまったり、日頃のストレスを発散するために休みの前は思いっきり食べたり飲んだりしているという方も少なくないようです。
また、24時間体制の大きな病院にお勤めの看護師の方は夜勤もありますから食事の内容だけではなく食事をとる時間も不規則になってしまいます。そうしますと消化機能に影響があり、脂肪が蓄積しやすくなってしまったり、内臓が疲れてしまったりもするのです。
不規則な睡眠時間
疲れを取り除くために睡眠は欠かすことが出来ません。毎日決まった時間帯に寝ることが出来ればいちばん良いのですが、看護師の方ですと勤務時間がバラバラで生活リズムが乱れてしまいがちです。疲れて眠りにつこうと思っても、寝付けずに疲れが体に残ったままになり慢性疲労の状態になってしまっている方も多いようです。疲労を感じていたり、睡眠不足で頭がぼーっとしていれば注意力が散漫になってしまって仕事に集中出来なくなってしまいます。万が一医療ミスなどを起こしてしまったら取り返しがつきません。
そのため、不規則な睡眠時間であってもいかにして質の良い睡眠がとれるようにしていくかという意識を持つことが大切になります。たとえば、夜勤明けには出来るだけ帽子などで太陽の光を浴びないようにしたり、部屋も遮光カーテンを用いて真っ暗にしておくと日中でも眠りにつきやすくなります。
看護師の慢性的な疲労に必要な対策
看護師の慢性的な疲労を取り除くための根本的な解決策としては勤務時間や仕事内容などが大きな原因となっていることから今すぐに改善することは難しいでしょう。ですからそんな労働環境の中でもしっかりと休息を取ってリフレッシュできる方法を見つける必要があります。
気持ちをリフレッシュさせる!
■タイ古式マッサージ
タイ伝統マッサージでストレッチとヨガの要素を含んでいます。施術者と組んで二人で筋肉を動かしながら疲れをほぐすことができ、リラックスすることができます。
■ヘッドスパ
頭には足の裏と同じぐらいツボが集まっていると言われています。マッサージをすることで血流を促進することができ、疲労回復に繋げることが出来ます。
誰かの手を借りてマッサージをしてもらうことで多少のお金はかかってしまうのですが、抜けきらない疲労を抱えている場合には効果は絶大です。定期的に通うことで慢性疲労から抜け出すことができるのではないでしょうか。
ストレス解消が大事!
肉体的な疲労をマッサージなどで回復すると同時に精神的な疲労も回復しなければなりません。そこで取り入れるべきなのがストレス発散です。ストレスが精神的疲労や肉体的疲労の原因になることもあるので日頃から溜めないように、こまめに発散するようにしましょう。
■体を動かす
適度な運動はストレス発散になります。運動をすることで体が温まるとリラックスした時に働く副交感神経が働くようになるのでリラックス効果を得ることができるのです。
■音楽を聞く
好きなジャンルの音楽を聞くことでストレスを発散することが出来ます。カラオケで思いっきり歌うのもよいでしょう。
■読書をする
本の世界に夢中になることで現実世界を少しだけ忘れることができリラックスすることが出来ます。ストレス発散のために興味のあるジャンルの本を読みあさってみましょう。
この他にも、仲の良い友達とのおしゃべりやショッピング、旅行、お酒など様々なストレス発散方法はありますが、できるだけ短時間でできるものを紹介しました。疲れているからといって部屋に閉じこもっていると余計なことを考え、余計に疲れてしまいます。現実から逃避することも必要ですので、自分に合ったリフレッシュ方法やストレス発散方法を見つけて疲労を溜め込まないようにしていきましょう。