
虫歯の治療や歯周病の治療、矯正や入れ歯など口の中の健康を守る上で欠かせないのが歯科医院です。近年ではインプラントやホワイトニングなど歯の美しさを維持する治療をする歯科医院も増えており、歯科医院の数は年々増え続けています。そんな歯科医院に欠かせない存在となっているのが歯科衛生士や歯科助手であり、歯科医師の治療のお手伝いや患者さんの口の中のケアなどを行っています。
歯科衛生士や歯科助手を育成する専門学校などには毎年多くの求人が集まることから就職率は他の職業に比べると遥かに高く特に女性に人気の職業となっているのですが、実際に歯科衛生士や歯科助手として働いてみると様々な疲れを感じているようです。
- 細かい作業による目の疲れや立ち仕事による足の疲れなど肉体的な疲れを感じやすい
- 少数で診療を行う歯科医院であればあるほど人間関係による精神的な疲れが起きやすい
- 院内感染の予防や患者さんとのコミュニケーションで感じる疲れもある
Contents
細かい作業や立ち仕事で感じる肉体的な疲れ
歯科衛生士と歯科助手の違いは患者さんの口の中に手を入れることができるかどうかです。歯科衛生士であれば患者さんの口の中の掃除などを行うことができるのですがこれに対して歯科助手の場合は歯科医師に器具を渡すなど間接的な業務を行うことになります。
とは言え、歯科衛生士も歯科助手も日々の業務では立ち仕事がほとんどであり、さらに細かな作業が多いことから目が疲れるなど肉体的な疲労は少なくありません。また歯科医院の多くは少人数制で運営しているところが多いのでギリギリの人数のスタッフで日々の業務を行っていると体調を崩してもなかなか休むことができないなどもあります。
アットホームな歯科医院で起こりやすい精神的な疲れ
歯科医院の多くが少人数で日々の業務を行っていることが多いことからアットホームな歯科医院では人間関係が原因で精神的な疲れを感じることが多くあります。中には院長、院長夫人、そして先輩の歯科衛生士が数人と言った職場で働いている歯科衛生士や歯科助手も珍しくなく、歯科衛生士や歯科助手が退職の理由なるのも人間関係が多くを占めています。
少人数の歯科医院で人間関係が原因で精神的なストレスを感じてしまうと逃げ場がないというのが歯科衛生士や歯科助手の本音です。また新人の内は歯科医師や他の歯科衛生士との連携が上手くいかずに注意を受けることも多くあり、仕事に対するモチベーションも下がってしまうことも多いようです。
患者さんとの間で感じる精神的な疲れ
歯科医院の治療はとてもデリケートなものです。特に注意しなければならないのが感染症の予防です。患者さんの口の中に触れたり、治療に使った器具などから感染症を引き起こしてしまうこともあり、自分だけではなく他の患者さんへの感染などにも最大限の注意をしなければなりません。治療中は自分の指を傷つけないようになど細心の注意を払う必要があり精神的にも疲れてしまいます。
理不尽なクレームでストレスも
また歯医者さんに対して恐怖心を持っている患者さんも少なくはなく、コミュニケーション不足や技術不足によっては患者さんとの間でトラブルを抱えることもあり、中には理不尽なクレームを歯科医院にぶつける患者さんもいるでしょう。その度に落ち込むことでストレスを抱えることになります。
誰もが通る道。ただ我慢もほどほどに。
歯科衛生士や歯科助手が感じる疲れの原因は他の誰しもが通る道であり、乗り越えることで一人前の歯科衛生士や歯科助手として歯科医院の戦力となっていきます。ですが、どうしても辛いと感じる時には退職を考え、できるだけ自分に合った職場を見つけることも大切です。