
酸っぱい食品に含まれているクエン酸。疲労回復のためには非常に効果的な成分なのです。疲労回復につながる仕組みやより効率的に効果を得るためのポイントがあります。
- クエン酸の疲労回復効果はTCAサイクルがキーポイント
- 「酸っぱい」と感じる食品にたくさん含まれるクエン酸
- ビタミンB群や糖質と一緒に摂取すると効果的
そもそもクエン酸はどうして疲労回復効果があるの?
疲労回復にはクエン酸が効果的!ということを耳にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。そのカギを握っているのが、TCAサイクル(クエン酸回路)なのです。まずは体の仕組みについて知っておきましょう。
まず栄養素を体内に摂り込みますと、デンプンがブドウ糖に変わります。そしてビタミンや酵素などと一緒にエネルギーを作り出しているのです。このときにクエン酸を含むさまざまな酸に変わり、さらにその後クエン酸に戻るようなサイクルがおこなわれており、これをTCAサイクルと呼びます。
エネルギーを作り出すと共に、体内に溜まってしまっている不要な老廃物を排出するという役割を担っています。このサイクルの働きが低下してしまっている状態=疲れている状態ですから、クエン酸を摂取してTCAサイクルを活性化させてあげることで疲労回復、そして疲れにくい体を作っていくことにつながります。
積極的に摂り入れたいクエン酸含有の食品
クエン酸というのは酸味成分ですから、口に入れると酸っぱいと感じるような食品にたくさん含まれています。たとえば、レモンやグレープフルーツ、いちご、キウイ、パインといったフルーツ類を始め、その他にもお酢や梅干し、ローズヒップやハイビスカスなども含有量の多い食品として挙げられます。
一緒に摂取するとより回復効果が高まる成分とは
疲労回復効果のためにクエン酸を摂取するという場合には、クエン酸単体よりも一緒に摂取した方がより高い効果が得られる成分がありますので、積極的に摂り入れてみましょう。
・ビタミンB2を始めとするビタミンB群
→TCAサイクルをサポート
・糖質(炭水化物)
→TCAサイクルの元になる成分