夏バテ解消にうなぎは効果はなし?疲労回復にはイミダペプチド!

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夏の暑さで溜まった疲れを回復するために、食事はとても大切です。何を食べるかによって体調にも影響を及ぼすこともあるので、スタミナをつけることができる食材が注目されることが多いのですが、夏バテを解消し、スタミナをつける食材と言えば何をイメージしますか?

  • 現代人の疲労回復にうなぎは効果がないって本当?
  • 疲労の原因は脳(自律神経)にあった
  • 疲労回復に効果があるのは鶏むね肉に含まれるイミダペプチドだった

夏の疲労回復に効果のあるうなぎは実は効果なし!?

夏バテを解消し、スタミナをつける食材として多くの人がイメージするのが「うなぎ」ではないでしょうか?この他にもニンニクやレバー、焼肉や香辛料をたくさん使った料理などがあります。ですが実は、現代人の疲労回復には、うなぎはあまり効果がないことがわかっています。

スタミナをつける=うなぎは間違い?

夏バテ防止や夏にスタミナをつける食材として浸透しているのがうなぎですが、うなぎはビタミン類が豊富に含まれており、高カロリーな食材です。この栄養価の高さが昔の人にとっては疲労回復を助けたり、スタミナをつけたりすることができると考えられていたのですが、現代人の食生活で取り入れられている食材の中にはうなぎよりも栄養価の高い食材が豊富にあります。そんな中でうなぎを食べたからといって、効果的にスタミナをつけたり、疲労回復をすることができるというわけではなくなっています。もちろん、うなぎに全く効果がないというわけではありませんが、普段の食生活の中で、もっと疲労回復やスタミナをつけるために役立てることができる食材があるのが現代です。

体が疲れているのではなく脳疲れているから疲れを感じている

夏になると疲れを感じやすいという人も多いので、食事には気をつけているという人も多いのですが、実はその疲れは体が疲れているわけではなく、脳が疲れていることで体が疲れているように感じています。

脳が疲れるのはなぜ?

体が疲れていると集中力が低下したり、眠気や倦怠感など様々な不快な症状を感じます、こういった症状を感じることで疲れているのかな?と体を休めることを意識することも多いのですが、疲れの根本的な原因は脳にあります。そして脳の疲れに影響しているのが自律神経です。例えば激しい運動をすると心拍数が速くなったり、体温を下げるために汗をかいたりします。この心拍数や体温を司っているのが自律神経であり、この他にも内蔵や血管の動きをコントロールしたりすることで体内の環境を整えているのが自律神経です。自律神経は私達の意思とは関係なく働いており、自分の意志でコントロールすることはできないのですが、この脳の中枢である自律神経を酷使することで脳の疲れに繋がります。

疲労回復に役立つのは鶏むね肉に含まれるイミダペプチド

脳(自律神経)の疲労回復を助ける成分

より効率的に脳の疲労回復をすることができる成分として注目されているのが、イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)です。イミダペプチドはアミノ酸結合体の一種であり、人間の骨格筋や脳などにも存在しています。イミダペプチドが脳の疲労を回復する理由はイミダペプチドに含まれる抗酸化作用が関係しています。私たちは普段生活している中で酸素を消費していますが、この酸素の一部が体内で活性酸素になります。活性酸素は通常であれば体内で処理されるのですが、様々な理由によって活性酸素が増えすぎると処理が追いつかずに体内の細胞を傷つけ、疲労の原因になってしまいます。この活性酸素によって絶えず働く自律神経が傷つくと疲れを感じることになるのですが、イミダペプチドの抗酸化作用によって活性酸素を除去することができ、脳の疲れを防ぐことができます。

イミダペプチドは鶏むね肉に豊富に含まれる

普段の食生活に取り入れやすくイミダペプチドが最も豊富に含まれている食材が“鶏むね肉”です。一日に100gの鶏むね肉を食べると、疲労回復の目安となるイミダペプチドを200㎎摂取することができ、だいたい1/2枚分の鶏むね肉で疲労回復をすることができる計算になります。また調理する際には、イミダペプチドは水に溶けやすい性質を持っているので、茹で汁を捨てずに活用する、小麦粉などをまぶして水分が抜けてしまわないようにするなど工夫をして摂り入れましょう。

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